面倒なことこの上ない。
伝えられるはずのものも、表情、声色、その他諸々が欠けた、それだけで伝わらなくなってしまう。
分かってるようで分からない。
自分はそのような意味で言ったことでも無くても、相手にそう伝わらないこともある。
…分かっているようで、分からない。
自分は相手が勘違いしたようには思っていないから、相手が誤解したとき混乱する。
オンでもオフでも勘違いさせてしまったのなら、ちゃんと理解させてあげないとならない。
そうせずに突き放してしまえば友達は去っていく。
人間関係とはこうも簡単に崩れ去ってしまうのだ。
例えばだ。
人間関係が簡単に崩れる例として、10数年来の親友と飲んでいたとする。
その席での会話を少し。
Aさん「割り勘で良いよな」
Bさん「ああ、俺もそれでいいと思う」
Cさん「え! いいよいいよ、それくらい俺が全部払うよ。お前らより給料良いんだからさー」
そこでお終いだ。
たった一言だ。
本人は親友を気遣ったつもりだろうが、親友はそう取っただろうか。
答えは否だ。
馬鹿にされたと思ったか、少し給料がいいからって調子に乗りやがって、と思ったか。
とにもかくにも不快な思いをしたことは確かだ。
10数年親友だからといって、完全に理解できるはずがない。
そう。どんなに古い友達だとしても、その相手を簡単に理解は出来ない。
「何を当たり前のこといってるの?」
そう言うかもしれないが、案外行動では「私は分かってないですよ」と言っている人は多いんじゃないかと思う。
あ…。もしかしたら、ぼくも知ったかぶりかもしれないです。
「知ったかのくせに…」と不快な気持ちにさせたなら、ごめんなさい。
やっぱり、勘違いでも何でも、相手を不快にさせたら謝らなきゃだめですよね。
勘違いさせてしまった場合でも、勘違いしてしまった場合でも。
誤解させてしまうようなことを言ってはいけないです。
そんなときに、勘違いしてしまった相手に「そう思いたければ思えばいい。勝手にしろ」なんて言葉はどうなのでしょう。
勘違いさせてしまうような台詞を吐くほうにも非はあり、間違った解釈をしてしまったほうにも非はあるのですから、相手にその責任を押し付けるのは間違ってるのではないでしょうか。
違いますか?
文字だけの世界は面と向かった以上に理解しがたい。
文字だけの相手の1年で理解したことは、面と向かった相手の1か月分に満たないかもしれない。
むしろ、何も理解していない可能性も否めない。
一目でわかる性別も、文字で偽ってしまえばそれすらもわからなくなってしまう。
そんな世界で、個人個人の人間性を理解するには何年かかるのだろうか。
一生?